とんとんからり♪

着尺織り始めています。


三日間織り続けて、３ｍ２０ｃｍ進みました。


結構リズムにのって、とんとんからりと織っています♪


私は着尺に向いているかもしれません。








たて糸は生糸でよこ糸は六匁真綿の糸です。


「匁」とか時々着尺の世界では専門用語というか着物の古い言葉が出てきて、そういうのを初めて聞くときは、いつも身震いするほどしびれる感激があります。



わたしはこういうマニアックな古い日本語が大好きです。


今日、学校のＭ先生が、


「私、もう一度大学で専攻分野選べるとしたら、ドイツ文学じゃなくて国文学にしたと思う。」


と言われていて、なるほど日本の文化は奥が深いもんなぁ、国文学も面白そうだなぁと思いました。


結局、国文学も日本の染織に通じる道もあるんだとおもう。



Ｍ先生はとても物知りで、「フランシスコ・ザビエルの着ていた黒い聖職服は、英国の羊のブラック・ウイリッシュ・マウンテンという種類の羊の毛を紡いだ服じゃないかしら」とか、はたまた私が、「どこの世界中のどこの地域でもその種族や住んでいるところの民族によって着ているものが一種の制服のように決まっているのはなぜかしら？」と聞くと、「それは原始共同体だからよ。」と即答。


そのことを突き詰めて書けば、またひとつ論文が書けるんじゃないかと思うほど興味深い話を次々と出してくるＭ先生。



今はマンツーマンで教わっています。


なんたる贅沢！


そしてＭ先生もけっこう楽しんでいる様子。


この前なんか先生が染織研修で行ったグアテマラに私が行きたいと騒いでいたら、グアテマラのガイドブックを2冊もくださって、グアテマラの織物が盛んな地域を教えてくれたり、はたまたグアテマラのなんだか不思議な大きい木の実をくりぬいたような器を見せてくれたり、織りの話から広がって話が尽きないのです。



だから学校は遠くて往復5時間かかりますが全然苦にならず、超楽しいです！



今日はとうとう高機（たかばた）とその他諸々の機織り道具一式を注文出してきました。


というのも今日はＭ先生に機織り道具のことで相談だけするつもりでしたが、機織り機も在庫がないので注文となると時間がかかるので、注文を出していたほうがいいとのことでした。

機織り機は結局ＫＭ６５０ろくろ式にしました。


機織り機は19万8450円ですが、その他諸々の道具が31万2932円もかかります。



とりあえず母に今日頭下げて1年がかりで少しずつ返していきますので貸してくださいと言ったら、母は承諾してくれました。



もうほんとに母には頭が上がらないです。



何から何までありがとう


働いて必ず返します。



でもなんだか道具を注文出したところで、いよいよ腹が据わったと言うか、私の丹田に力がこもった気がします。



いよいよ家でも本格的な高機で織れるぞ！


高機がやってくるのは12月です。


電動管巻き機、かせかけ、小管50本、大管80本、船型シャトル、アルギン酸ソーダ（のり）は近々届きます。



これがあれば管巻きとかお家で出来るもんね＊



そういえば、最近真綿のマフラーの織りを習いに来ていたＭ本さんが、身辺整理をしていると言っていて、学校の織りの会社が出している「てお」という通信がダンボールいっぱいあって捨てようとおもっていると言うので、思わず「私にください」と言ったら、快く譲ってくださることになった。



「てお」はほんとにいい通信で、組織図のことやいろいろな布の織り方、はたまたＭ先生の染織紀行文なども書いてあり、ちょっとした染織のすごい貴重なデータの宝庫なのだ！



だから私は密かにバックナンバー欲しいなと思っていたのだがそれが思わぬ形で手に入ったものだから感激もひとしお。


Ｍ本さんにも「言ってみるものだわね～、あなたにはほんとに織りの道が用意されているのよ＊」と言われたし、そわちゃんや麦の店長にもその話をしたら「それは本当においもちゃんは織りに向いてるってことやな！」、「一生懸命やっているとみんな応援したくなるのよ～」と言われたりして、私は本当に本当に恵まれているな～思いました。



明日その通信「てお」が届くはず。


今日、Ｍ本さんから電話が来て、なんでも白洲正子の本も入れたとか！



うっぅ！楽しみっ



Ｍ本さんにはお礼に銀座で虎屋の羊羹を買って、差し上げようと思っています。



Ｍ本さんに出会えたことに感謝です。


そして一緒に織る時間をすごせたこと一生忘れません。



あぁっ！明日が楽しみ！！



もう寝なきゃ！！（笑）